◆概要
AT−WXZマイコンチューニング装置は、電力部門とユーザが強磁性共振によりしばしば発生する電圧相互誘導器(PT)が焼失したり爆発したりする悪性事故に対して新たに開発された次世代インテリジェントチューニング装置である。16ビットモノリシックマシンをサンプリング演算、論理判断と制御センター(CPU)とし、大電力、無接点消調素子を出口とし、液晶ディスプレイ(LCD)、信号ランプ、タッチボタンをマンマシンインタフェースとし、知能化されたソフトウェアを組み合わせ、技術と原理が先進的で、簡単で便利な「ばか型」診断、消調、記録装置を構成した。
この装置はシステムクロック及びPT開口三角電圧17 Hz、25 Hz、50 Hz、150 Hzの4種類の周波数の電圧成分をリアルタイムに表示し、過電圧、強磁性共振及び単相接地を区別でき、RS 485通信インタフェースを配置して故障情報を関係部門に転送でき、無人勤務変電所に適用できる。
◆モデルの説明
◆使用条件
(1)家庭内で使用し、しかも室内の風通しが良い、
(2)標高≦2 Km、
(3)環境温度:-10℃~50℃、
(4)相対湿度≦90%
(5)大気圧80〜110 kPa、
(6)周囲媒体には、導電性塵埃や導電性金属、または絶縁を損傷させる腐食性ガス、カビなどがない。
◆技術パラメータ
(1)動作電源:DC/AC 220 V、
(2)消費電力:電源回路≦10 W、交流電圧回路≦1 VA、
(3)交流定格電圧:100 V。
◆装置の特徴
(1)CPUは16ビットシングルチップを採用し、データ収集、演算、論理判断、制御出力などの速度が速く、精度が高く、ダブル「ウォッチドッグ」(Watchdog)回路、耐干渉、自己検査及び自己回復能力が強い、
(2)128×64グラフィック液晶ディスプレイ(LCD)中国語メニュー提示を採用し、表示情報が豊富で直感的である、
(3)インテリジェント化ソフトウェア技術、原理が先進的で、性能が安定で、安全で信頼性がある、
(4)システムクロック、カレンダ、PT開口三角形電圧の4種類の周波数(3分周/17 Hz、2分周/25 Hz、工数/50 Hz、3逓倍/150 Hz)の電圧成分をリアルタイムで表示する、
(5)過電圧、強磁性共振及び単相接地を判別し、強磁性共振を迅速に除去することができる、
(6)各種故障に対して警報信号を提供し、関連情報を表示し、保存することができる、
(7)記憶機能があり、最近発生した故障情報を10回記憶でき、電源を落としても失わない、
(8)消調素子の出口電力が大きく、接点がない、
(9)中国語メニューの提示とパネルボタンの調整により、調整とメンテナンスが簡単で便利である、
(10)配線が簡単で、取り付けが便利である;
(11)ハードウェア、ソフトウェアの冗長設計、耐干渉能力が強い、
(12)各種電圧レベルに適したPT、
(13)RS 485通信インタフェースを配置して各種故障情報を関係部門に転送し、無人勤務変電所に適用することができる。
◆動作原理
(1)装置はPT開口三角電圧を監視し、零順電圧の4種類の周波数の電圧成分を計算し、故障発生があれば故障タイプを判断し、強磁性共振であれば設定プログラムに従って瞬時に離調素子を起動して解消し、故障情報を表示、保存し、同時に警報信号を与える。
(2)動作基準
a.共振基準:17 Hz高調波電圧≧17 V、25 Hz高調波電圧≧25 V、150 Hz高調波電圧≧33 V。
b.接地基準:基本波電圧≧30 V。
c.過電圧基準:基本波電圧≧120 V。
d.戻り係数:93.75%。
◆シミュレーション
(1)端子図によって線を接続し、PT開口三角電圧回路にそれぞれ17 Hz、25 Hz、50 Hz、150 Hzの4種類の周波数の電圧0〜120 Vを印加し、リアルタイム表示の電圧値誤差は2%以内であること。
(2)調圧器で0からゆっくり昇圧することで接地故障を模擬でき、さらにある程度昇圧することで過電圧故障を模擬でき、信号、表示及び保存の故障情報は正確でなければならない。
◆図面